展示会は成功?失敗?アンケートを確認してまとめてみよう!
展示会に成功したのか、失敗に終わったのかを知るための手段としてアンケートは有効です。展示会に参加した人の本音がアンケートに集約されているので、こちらの情報を活用しない手はないでしょう。そのためにも、アンケート作成時から心がけておかなければいけないことがあります。それを紹介します。
アンケートの意見を活かそう!
アンケートを実施することが目的ではありません。活かせるようにします。
目的や意図を明確にする
漠然とアンケートを実施するのではなく、目的と意図を持って行いましょう。そうすると、自然と対象者が絞られてきます。アンケートを実施することが目的ではなく、その意見を活用することが目的であることを忘れないようにしましょう。
集計と分析
集計方法は、単純集計とクロス集計があります。目的に応じて使い分けましょう。また、集計結果をグラフや表にまとめるときも、相手に事実を正しく伝えられるように工夫しましょう。そうすることで分析が容易になります。
アンケートのまとめを有意義なものにするには?
回答する人の立場になって設問を考えましょう。
回転率を上げる工夫
アンケートは時間を割いて行うものです。アンケートに参加することで利益があれば、喜んで参加してくれるかもしれませんが、ほとんどの場合は面倒だと感じています。そのため、回転率を上げる工夫をしましょう。できるだけ設問数を絞る、設問は簡単なものにするなどの工夫をすることで、貴重な意見を入手できます。
集計や分析がしやすい設問
集計や分析を実施することを見越して設問を作成しましょう。できるだけ単一回答にするようにして、複数回答や自由記述の回答は少なくします。文章による自由記述の回答は定性情報に分類されるので、定量的に判断することが難しくなります。
アンケートの集計方法
単純集計、クロス集計、自由記述の集計があります。
単純集計
全体の大まかな傾向を知るために有効なのは単純集計です。簡単に集計できるので速報値を知りたい場合には有効ですが、全体的な傾向しか掴めないので分析には向いていません。
クロス集計
単一回答の設問にさらに設問を追加する方法がクロス集計です。単一回答の設問+年齢、単純集計の設問+居住地などの設問にすることで、どのような人がアンケートに回答しているのかが分かります。
自由記述の集計
まず、数値で自由記述の設問に回答してもらった場合は、平均値、中央値、標準偏差、最小値、最大値をそれぞれ求めるようにします。どれか1つだけでは偏りが生じてしまうからです。次に、文章による自由記述の設問は、キーワードで絞り込む方法などを活用して分析します。
アンケートの上手なまとめ方とは
結果を上手にまとめることができなければ、正しい分析ができません。
カウントする回数を定義
有効回数の定義を決めておく必要があります。母数の数によって結果が変化するので、集計する人の考えがバラバラにならないようにします。
グラフや集計表の適切な選択
円グラフ、帯グラフ、折れ線グラフ、棒グラフなどを有効に活用しましょう。やみくもに使用するのではなく、単純集計の単一回答で使用するものと、複数回答で使用するものは使い分けるようにします。
集計単位
事実を正確に伝えるためにも、分母と分子、単位についてはきちんと統一するようにします。また、上司や取引先に報告するための資料であれば、あらかじめフォーマットが統制されている可能性があるので、それをまず確認するようにしましょう。
まとめ
数字には伝える力があります。それだけ数字は事実を適切に伝えてくれる役割を持っています。しかし、それを上手に活かせるようにしなければ、事実が正しく伝わらないばかりか間違えて伝えてしまいます。その結果、分析も的を射てないものになってしまうので、数字にこだわりつつ、正しく分析するための準備を行いましょう。