展示会ブースづくりでよくある勘違い!やってはいけないNG例とは?
多くのブースが一同に出展する展示会は、効率的なお披露目の場として度々注目を集めています。数あるブースのなかで埋もれないよう、出展者はさまざまな努力が必要です。とはいえよかれと思って施した飾り付けが、マイナスイメージを生んでしまったら困ります。NG例を理解して、ポジティブな印象を与えましょう。
展示会ブース作りでやってはいけないこととは
少しでも目を引くために、派手な装飾や過剰なアピールをしていませんか?よかれと思った取り組みが、実は逆効果を生んでいることがあります。
具体的にどのようなことに気を付ければいいのか、項目ごとに確認していきましょう。
コンセプトのないブース
人目を引くためだけにインパクトのあるブースを用意すると、コンテンツとの関連性が曖昧になってしまいます。関心を集めることは大切ですが、勢いまかせの過剰装飾は逆効果を与える可能性があることを理解しましょう。コンセプトを決めると、本来の目的から脱線することを防げます。
概要が分からないブース
どのような商品を扱っているのか?どのようなサービスなのか?ブースを見るだけで、会社概要が伝わることが大切です。もしくはブースの世界観を作りこみ圧倒的な存在感を放ちましょう。来場者の関心を引くためには、一目で情報を伝えることが重要です。中途半端な装飾をするのであれば、カラーを整え全体のバランスを統一するほうが好印象を与えます。来場者に何を伝えたいのか、ブースのコンセプトとともに軸を決めて準備を進めてください。
入りにくいブース
設置位置やデザインが動線を妨げ、来場者の邪魔になるようなブースは避けましょう。目立たせたいものはブースの正面や中央に配置しがちです。しかし、正しく意識すべきは、ブース内外の来場者の動線。人の流れがある場所では、人の視線も動きに合わせて移り変わります。
人間の記憶は長続きしないので、最初・最後にインパクトを与えることが重要です。来場者の意識に残るような配置と、動線を妨げないことで来場者数をアップさせます。また、来場者へのアプローチにも注意が必要です。ブース内での来場者の放置や過剰な呼びかけは、不信感を与えかねません。向こうから興味をもって近づいてくるような、施策とアプローチを検討しましょう。
ブースを装飾するときに意識したい「AIDMA(アイドマ)」
あれが欲しい!これが気になる!今度買おう!このような購買意欲には、プロセスがあります。
このプロセスはAIDMA(アイドマ)の法則と呼ばれており、AISAS(アイサス)やAMTUL(アムツール)も購買意欲の似たようなモデルとして有名ですが、AIDMAは短期的な購買行動を説明したモデルです。AIDMAは英単語の頭文字を取ったもので、アメリカの著作家サミュエル・ローランド・ホールによって提唱されました。
A:Attention(注意)
I:Interest(関心)
D:Desire(欲求)
M:Memory(記憶)
A:Action(行動)
展示ブースに置き換えて考えてみましょう。まずは人々の注意を引き関心を集めます。来場者が集まれば、サービスや製品の説明を行いましょう。欲しい!気になる!という購買意欲を芽生えさせます。この気持ちを少しでも長く記憶させるために、資料や名刺を渡した状態で見送るのもひとつの手です。最後まで心に残っていた場合には、購入や申し込みのアクションを得られます。
どうすればNGブースから脱却できる?
来場者の気を引くことは大切ですが、コンセプトのない過剰装飾は逆効果を与えます。動線を把握したうえで、どのような印象を与えたいのか具体的にイメージを膨らませてみましょう。購買意欲を掻き立てる施策は、すでに提唱されています。これらを組み合わせることで、来場者によりよい印象を与えるでしょう。
まとめ
展示会ブースのNG例を避けるには、来場者目線の工夫とAIDMAを意識した施策が重要であることが分かりました。ほかのブースを意識するあまり、装飾ばかりが目立ってしまわないように注意しましょう。コンセプトを決める前に会場の図面やルールを確認すると、来場者の動線を意識したブースを作れます。上記の内容を参考に、記憶に残るブースを作りましょう。