展示会ブースで「体験型コンテンツ」を導入するメリットとは？来場者を惹きつける仕掛けづくり

近年の展示会ブースでは「見る」だけの展示から、来場者が「体験する」仕掛けがトレンドです。体験型コンテンツを導入することで、より強く記憶に残る接点を作れます。この記事では、展示会ブースにおいて「体験型コンテンツ」を導入するメリットと、来場者を惹きつけるための具体的な仕掛けづくりを詳しく解説します。

展示会ブースにおける体験型コンテンツとは何か

展示会ブースにおける体験型コンテンツとは、来場者がただ立ち寄って説明を聞くだけでなく、実際に操作したり、体を動かしたり、視覚・聴覚・触覚などを使って「参加」できる仕掛けを指します。

展示会においては「ストーリーテリング」「インタラクティブ」「没入」の3つのポイントを兼ね備えた体験型コンテンツが成功のカギとされています。

体験型コンテンツが優れているのは、来場者に「自分ごと化」させやすいこと。受動的に展示を眺めるよりも、自ら関与できる仕掛けのほうが記憶に残りやすく、ブランドやサービスへの関心を高めやすいのです。

体験型コンテンツを導入する主なメリット

体験型コンテンツを取り入れる主なメリットとしては「来場者の足を止めやすい」「SNS・口コミへの連鎖が期待できる」「滞在時間を延ばし、商談機会を創出できる」といった要素が挙げられます。

来場者の足を止めやすい

展示会では多くのブースが並び、来場者は限られた時間で効率よく多くを見て回ろうとします。その中で、立ち止まってもらうためには「視線を集める」「参加したくなる」仕掛けが不可欠です。

体験型コンテンツは、動き・音・参加要素があるため、通りすがりの来場者の視線を自然に惹きつけ、ブースに足を向けてもらいやすくなります。

SNS・口コミへの連鎖が期待できる

映像や体験がユニークであれば、来場者自身がスマホで撮影・投稿したくなります。こうした自発的な投稿は、ブース外での認知拡大にも貢献します。「この体験、面白そう！」と感じてもらえる仕掛けを用意することで、展示会当日だけでなく、その後の情報拡散効果も狙えます。

滞在時間を延ばし、商談機会を創出できる

来場者が「体験したい」「参加したい」と感じるブースでは、立ち止まるだけでなくその場に滞在する時間が長くなります。滞在時間が長ければ、スタッフとの接点が増え、名刺交換や商談に至る可能性も高まります。

さらに、体験後の導線設計（説明→商談）を想定しておけば、ブース訪問を自然に商談へつなげられます。

来場者を惹きつける「体験型仕掛け」の具体的な設計ポイント

体験型コンテンツを取り入れる際には、ただ「触らせる」「見せる」だけでは効果が半減します。来場者が「自ら関与する」「印象に残る」よう設計するためのポイントをいくつか紹介します。

来場者自身が操作したり、選択したりできる仕掛けを作ると、体験の没入感が高まります。たとえば、タッチパネルで自分に合ったサービスを選び、結果にもとづいた説明を受けるような構成です。

また、ARやVRなどの技術を活用して、参加型・没入型の体験を設計することで差別化も図れます。

導線・滞在時間設計を忘れずに

体験型仕掛けがあるだけではなく、来場者がスムーズに参加でき、次のアクション（説明・名刺交換・商談）に移行できる動線設計が欠かせません。

滞在時間が自然に延び、体験→説明→商談という流れを作るように、スペース・誘導・展示構成を設計しましょう。

まとめ

展示会ブースで体験型コンテンツを導入することで、来場者をただ「通り過ぎる」対象から「立ち止まり参加する」存在へと変えることが可能です。動き・音・参加要素などを備えた仕掛けは、視線を集め、ブランドや製品の印象を強め、SNS拡散や商談機会の増加につながります。ただし、体験そのものを目的にせず、ブランドメッセージ・製品価値としっかりリンクさせ、来場者が体験後に次のアクションへ動けるよう導線を設計することが肝心です。これらを踏まえ、展示会出展の際には「遊び」ではなく「意味ある体験」を作り、ブースという空間を来場者にとって「忘れられない場所」に変えていきましょう。