展示会の種類ごとに有効な展示の見せ方を解説

展示会は、目的ごとに種類分けがあります。そのため、展示会の目的に合わせて効果的な見せ方を知ることが大切です。本記事では、展示会の種類と有効な見せ方を詳しく解説します。また、ブースの効果的な配色についても解説するので、合わせて参考にしてください。本記事が、展示ブースづくりの一助になれば幸いです。

展示会の種類

展示会は、目的に応じて主に3つの種類に分類されます。それぞれの特徴を理解し、効果的な展示やアプローチ方法を採用することが重要です。

PR型「パブリックショー」

パブリックショーは、一般消費者を対象とした展示会です。この展示会は、新商品やサービスを広く一般にアピールすることを目的としています。商談も行われますが、主な目的は知名度の向上であるため、規模が大きく演出や最新技術を活用したインパクトのある展示が求められます。差別化を図ることが重要で、視覚的な演出やインタラクティブな体験が集客のカギです。

交流型「プライベートショー」

こちらは、企業が単独で開催するクローズドな展示会であり、一般には公開されません。新商品やサービスをPRするという点ではパブリックショーと似ていますが、顧客との密な関係構築を重視しています。そのため、展示内容はよりメッセージ性やテーマを強調し、ブランドイメージの強化や深い理解を促すことが重要です。

商談型「展示・商談会」

この形式は、企業間取引をメインとする展示会になります。一般的に「展示会」というとこのタイプを指すことが多いです。目的は最新の商材やサービスの情報収集や、企業間の商談機会の創出です。

出展企業は優れたリードを獲得するために、自社の製品やサービスを効果的に訴求する必要があります。展示ブースの設計やプレゼンテーション、デモンストレーションを通じて信頼関係を築き、具体的なビジネスチャンスに結びつけることが目標です。

効果的な配色の工夫

配色は展示ブースのデザインにおいては、テーマや質感を視覚的に伝えるための非常に重要な要素です。企業のロゴや街中の看板を思い浮かべると、多くの場合シンプルな配色が採用されています。展示会のブースデザインでも、この原則を取り入れることで視覚的なインパクトを高め、来場者に効果的にメッセージを伝えることができます。

配色を少なめにして見やすくする

展示ブースのデザインでは、配色の数を少なくすることで視覚的にすっきりとまとまり、分かりやすい印象を与えます。色数を多用しすぎると、ごちゃごちゃして見にくくなり、メッセージが伝わりにくいです。そのため、一般的には「3色程度」に絞るのが効果的とされています。特に広いスペースに多数のブースが並ぶ展示会では、シンプルな配色が来場者の目に留まりやすく、メインの展示物やメッセージを強調することができます。

展示品のトーン＆マナーを守る

展示ブースの配色は、展示品やサービスのテーマカラーやブランドイメージを基に統一することが重要です。例えば、モノトーンを基調にしてクールな印象を与えたり、ブルー系のカラーをベースにして爽やかな雰囲気を演出するなど伝えたい世界観に合わせた配色を選びます。また、配色はブース全体のトーン＆マナーと一致させることで統一感を持たせ、視覚的なインパクトを強化します。

まとめ

展示会にはPR型のパブリックショー、交流型のプライベートショー、そして商談型の展示・商談会の3種類があり、それぞれに合った効果的な展示方法が求められます。パブリックショーでは最新技術や演出を使ったインパクトある展示がカギとなり、プライベートショーでは顧客との密な関係を強調したメッセージ性の高い展示が重要です。商談会では製品やサービスを効果的に訴求し、信頼関係を築くことが目標です。また、配色はブースの見やすさや統一感を高め、伝えたい世界観を視覚的に表現するために必要になります。3色に絞るなどの工夫で、展示ブースの魅力を引き立てることができます。