展示会ブースのデザインレイアウト例―2小間の場合
展示会では、テレビやネットなどの広告と異なり、来場者が商品や製品を実際に見て触れることができます。来場者はもとよりその業界や製品に興味がある方ですので、将来お客様になり得る方へ向けて効率的にアピールできる機会となります。そのため、来場者に立ち寄ってもらいやすい展示会ブースのデザインは、展示会において非常に重要です。
東京の展示会で出展するにはどうすればいいのか
初めて東京の展示会に出展しようと思った時、まずは希望する業界の展示会で調べます。事務局に出展希望を出し、その後スケジュール等の案内があります。おすすめは、同業者が出展したことのあるものです。少なくとも来場者のニーズには合うと考えられます。
インターネットでも検索できますが、自社の製品がどの業界の展示会になるのか、事前に調べておく必要があります。 展示会のデザイン業者に依頼をするのも一つの手です。デザイン業者の中には、ブースのレイアウトやデザインに限らず、ブースの設営や運営、予算の相談まで行ってくれる企業もあります。
初めてで不安であれば、開催される展示会の中から希望する規模や内容の打ち合わせをして、最善策を提案してもらえる企業を選ぶと良いです。 展示のための費用を抑えることはもちろん大切ですが、製品が売れ、さらにその後の開発に繋げられるよう、来場者が興味を持つようなブースのレイアウトを、共に考えてくれるデザイン業者を選ぶことを心がけましょう。
2小間ブースのメリットとデメリット
2小間ブースでの出展のメリットは、先に記述した通り、費用が抑えられることです。多くの場合、1小間いくらという形でブースの利用料がかかります。そこにブースのレイアウトデザイン料や設営費用、来場者に足を止めてもらうためのスタッフを雇う人件費などが必要になります。
2小間の最大のデメリットは、目立ちにくいことにあります。大企業の大きなブースの隣であれば来場者が流れてくることも期待できますが、東京ビッグサイトのような巨大な会場で、展示会ブースが端の方にあるとなかなかアピールが難しくなります。
しかし、逆に言えば会場の端まで足を運んでくれる来場者は、企業や製品について本当に興味のある人になります。小規模だからこそ、多くのスタッフを使って自社の展示会ブースに来てもらえるように計らいましょう。
また、狭い間口だからこそ、気軽にブースに入りやすいレイアウトにする必要があります。来場者に目につくものを置いたり、照明を用いて明るくしたりと工夫しましょう。
2小間ブースのおすすめレイアウト
では実際に、東京ビッグサイトのような大きな会場での2小間レイアウト例を考えましょう。 まず来場者が歩きながらちらっと見る間に、その企業が「何を扱っているか」がわかるようにします。会社名ではなく、製品名を大きく見せるのです。また、インフォメーションカウンターは無くても良いでしょう。
受付を置くとそれだけでスペースが狭くなってしまううえ、入りづらくなってしまいます。 自社製品はブースの通路側に置いて、来場者がブースに入らずとも足を止めて製品に触れるようにします。出展する製品は、コレというものに絞ります。
色々と置きたくなってしまいますが、来場者から見て乱雑でよく分からなくては、足を止めてもらえません。 ブースのレイアウトを作る上で重要なのは、製品をきれいに並べることでも、企業の名前を表示することでもありません。来場者に、製品に興味をもってもらい、話を聞いてもらうことにあります。最終的な目的は、自社の製品を売ることにあるのです。
展示会では、来場者に足を止めてもらうためにブースのデザインが重要になってきます。東京には展示会ブースのデザインや運営を扱う企業が数多くありますが、自社の製品を最大にアピールできるデザイン企業を探しましょう。