展示会ブースに最適な色は?色で集客効果は変わる?
「展示会ブースは何色がいいの」と悩んでいる方もいるのはないでしょうか?さまざまな情報があふれる展示会では、いかに来場者に興味をもってもらうかが大切です。展示会ブースの色は、集客効果を高めるためにも重要なポイントになるでしょう。そこで今回は、展示会ブースに最適な色について解説します。
展示会ブースは何色でも集客効果は変わらない?
展示会ブースの色によって集客効果が変わると思いがちですが、実のところ展示会ブースを何色にしても集客効果は変わりません。展示会のブースの色を「黒」から真逆の「白」に変更しても、ほとんど集客に影響はないといえます。そのため、集客会ブースは何色を選んでもよいのです。
しかし、商品や企業のブランドイメージを損なう色を選ぶのは避けましょう。たとえば、食品を展示するのに食欲減退効果のある「青」を使ったり、冷房設備に熱を連想させる「赤」を使ったりと、色のもつイメージと業種・業務の与えるイメージが離れてしまうと展示品のアピール力が弱まります。展示会はターゲットとなる顧客を見つける場でもあるので、展示会ブースの色は商品や企業のイメージを考慮して選ぶことが大切です。
色選びで大切なのはどんなところか
何を基準に展示会ブースの色を決めればいいのでしょうか?色は組み合わせることも考慮すると無限にあり、その中から最適な色を選ぶのは難しいものです。そこで、展示会ブースの色選びで大切なポイントを解説します。
ロゴカラーやコーポレートカラーに合う色か
ロゴカラーやコーポレートカラーがあるなら、その色を最優先で使いましょう。ロゴカラーやコーポレートカラーは、その商品や企業のイメージを印象づけるために使われている色です。
たとえば、コカ・コーラは「赤」、JRは「緑」のように商品や企業そのものを表す色になります。広告などに繰り返し使うことで強く印象づけられ、その色を見るだけでその商品や企業を思い出すようになるのです。展示ブースにロゴカラーやコーポレートカラーを使えば、ブランドイメージの浸透につながるでしょう。
コンセプトに合うかどうか
出展コンセプトと色彩心理を照らし合わせて、商品や業種を連想しやすい色を選ぶことも大切です。たとえば、空調設備ならきれいな空気のイメージがある「青」、ガスに関する商品なら火を連想する「赤」にすると何を出展しているのか伝えやすくなります。ターゲットとなる顧客が望む心理にふさわしい色を選ぶのがポイントです。ただし、多くの色を使うとごちゃごちゃした印象になるので、なるべく使う色の数は抑えましょう。
周囲のブースが使わない色を選ぶ
周りのブースが使わない色を選ぶのもひとつの方法です。周囲と同じような色を使うと個々の違いが曖昧になる可能性があります。それなら思い切って、ほかの企業が使わないような色を選んだほうが来場者の目に留まるかも知れません。展示会の情報がわかってきたら、自社ブース周辺の企業情報を調べてみましょう。多くの企業では過去に出展した展示会の画像をWEBサイトにアップしているので、何色のブースになるかある程度の予想はできます。
色が人に与える印象や心理的効果について
さまざまな研究によって、色には特有のイメージや心理的効果があることが明らかになってきました。そこで、色が人に与える印象や心理的効果について解説します。
赤・レッド
赤色は太陽や炎、血液といった生命を連想させるエネルギッシュな色です。赤色には、熱さ、強さ、情熱、興奮、活動的などの意味があります。赤色を取り入れることで、元気な印象を与えたり、気分を高揚させたりするなどの効果を期待できるでしょう。
桃・ピンク
桃色はかわいさや甘さ、やさしさ、幸せなどの意味をもつ色です。桃色には、気持ちを晴れやかにしたり、恋愛を意識させたりするなどの効果もあるといわれています。
橙・オレンジ
暖かさを感じさせる橙色は、明るく活発な印象を与える色です。橙色には、暖かさ、明るさ、元気、楽しい、健康的などの意味があり、橙色を使うと親しみやすいイメージを与えられます。
黄・イエロー
黄色は光や穀物の実りを想い起すポジティブな色です。黄色には、喜び、明るさ、輝き、軽率、注意、騒がしいなどの意味があります。黄色には注目を集める効果があるので、危険や注意、警告を伝える際にもよく使われている色です。
緑・グリーン
緑色は自然そのものを表す色です。緑色には、自然、安らぎ、癒し、安全、若さ、平和などの意味があります。緑色にはリラックス効果があるため、見る人の心を癒してくれるでしょう。
青・ブルー
水や空気を連想させる青色は、冷たさや涼しい印象を与える色です。青色には、冷たい、神秘的、さわやか、誠実、悲しみなどの意味があります。青色には気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果があり、展示会でもよく使われる人気色です。
紫・パープル
紫色は、神秘的、大人っぽい、高級感、セクシー、不安、ミステリアスなどの意味をもつ色です。感性に刺激を与えたり、個性を感じさせたりする色でもあります。
黒・ブラック
黒色は、暗闇や孤独、恐怖などをイメージさせる色です。黒色には、暗さ、邪悪、威圧的といったネガティブな意味のほか、クール、強さ、シック、高級感などのポジティブな意味もあります。使い方によっては、おしゃれでかっこよい印象を与えられる色といえるでしょう。
白・ホワイト
ほかの色が混ざらない白色は、純粋、清潔、神聖、善、自由などの意味があります。スッキリとした印象を与えたり、軽やかなイメージを演出したりする効果が期待できるでしょう。
まとめ
展示会で来場者に足を止めてもらうには、色を効果的に使って自社ブースの存在感をアピールすることが重要です。色によって展示品の印象も大きく変わるので、ターゲットとなる顧客に何を伝えたいのかを考慮して目的に合った色を選びましょう。商品や業種のコンセプトに合った色や配色を選ぶことで、より有効なプロモーション活動ができます。