東京での展示会ブース出展における目的別レイアウト例
東京でもいろいろな場所で沢山の展示会が開催されています。でも、『せっかく出展したのに、全然注目してもらえない』『来場者の目には留まっているけど、全く立ち寄ってもらえない』というのでは出展した意味がありません。
出展の目的に応じて、費用対効果を上げるための展示会ブースのレイアウトのポイントをご紹介していきます。
そもそもなぜレイアウトが大切なのでしょうか
『東京の大きな展示会に出展出来ることになった!人がたくさん集まる場所だから集客は何の心配もない!』と考えている方もいらっしゃるかもしれません。でも、大きな展示会であればあるほどレイアウトをどうするか、というのは実は非常に重要です。
沢山の人が集まるということは、それだけ他の出展者、つまりライバルも多いということです。特に東京で開催されるような展示会は、出展数も非常に多く、とても1日では見て回れないほどの数になります。 その中で、『どうやって自分たちの展示会ブースに立ち寄ってもらうか』というのは実は難しい問題なのです。
まず、来場者が自分たちのブースに目を留め、興味を持ち、立ち寄るというステップが踏まれるのですが、途中で離脱されてしまう可能性も大いにあります。また、何のために出展するのかによって、立ち寄ってもらいたい層も異なってきます。
とにかく知名度を上げたいのか、市場調査を行いたいのかでブースの作り方も異なってくるのです。せっかく出展するなら、目的を達成できるようなレイアウトにしていきたいですよね。
まずターゲットを的確に把握しましょう
東京で開催される展示会などは、目的によってかなり細分化されているケースが多いです。そしてそれによって、来場者の客層というのも自ずと分かれてきます。 たとえば比較的製品やサービスの幅が広い展示会の場合には、浅く広く効率的に情報収集をしたいと考える人たちが多く集まる傾向にあります。来場者の業種や職種なども多種多様です。
一方で業界や製品がかなり絞られた展示会の場合には、その分野に関連のある具体的な課題感を抱える人が多くなる傾向があります。 全社であれば、あまり専門的なキーワードを前面に押し出すようなパネルや販促物は響きにくいだろう、一方で後者であれば、個別に具体的な話をしたい人も多いはずなので、商談ブースやスタッフとじっくり会話できるスペースがあった方が良い、というようなことが想像できてくるでしょう。
自分たちが出展する展示会がどちらに当たるものなのか、を考えるだけでもターゲットとそれに対する訴求方法が絞りやすくなってきます。まずはターゲット像を明確にすることから始めましょう。
何のための展示会なのか目的を再確認
次は展示会出展の目的に沿う展示会ブースのレイアウトについて簡単に説明します。
名刺獲得が目的の展示会
とにかく見込み顧客を獲得したい、という場合にはまず目に留まりやすいレイアウトにすることが大切です。回遊性が高く、じっくりと見学してもらえるような構成よりは、商品が手に取りやすかったり、キャッチ―でわかりやすい説明のパネルが目立つところにある等、足を止めてもらえる工夫が必要です。
市場調査やユーザーの声を獲得したい場合
このケースでは、来場者がある程度のゆとりをもってスタッフと会話をしたり、展示物を見ることが出来るような空間が必要となってきます。あまりたくさんのものがあふれているようなレイアウトより、少し通路に余裕があるようなレイアウトが良いと言えます。
ファン層を形成したい、認知訴求を高めたい
確度の高い商談を展示会で稼ぎたい場合などはこのケースに当てはまります。この場合には、じっくりと話ができる環境が必要になりますので、展示ブースの他に個別の商談スペースなど、来場者が腰を落ち着けられるスペースの確保が必須と言えるでしょう。
はじめての展示会の場合には不安が多い方もいらっしゃるでしょう。『東京の展示会に出展することになったから大丈夫!』ではなく、実際にどのような形で出展するかというのが一番大事です。
せっかくの出展ですので、展示会ブースのレイアウトにもこだわって、意義のあるものに出来るよう、しっかりと準備を進めて行きましょう。