東京の展示会ブースで目立ちたいならオリジナル幕は必要?
展示会ブースにたくさんの来場者を集めるには、まずは目立たせる工夫が必要となります。東京では大規模な展示会が多いため大きな会場で注目を集めるのは簡単ではありませんが、装飾用のさまざまなグッズを使えば視認性を高めることも可能です。
幕もまたそうしたグッズの1つであり、専門業者に発注すればオリジナル幕を製作し、利用することができます。
まずはよく使われる幕の種類について知る
展示会ブースの装飾によく使われる幕にはいくつかの種類がありますが、中でもなじみ深いのが垂れ幕です。これは上から吊り下げて掲げるタイプの幕で、通常は縦長の生地を使用します。下端部は普通は中空に垂らしたままとなりますが、風ではためくのを防ぐためにひもを結びつけ、床に置いたブロックなどに繋いでおくこともあります。
もう1つ、横断幕もよく使われます。こちらは横長の生地を左右の両端から引っ張るようにして掲げます。スポーツの試合でチームや選手を応援する目的で使われているのをよく見かけます。
この2つの幕は、主としてブースの外壁に這わせるようにして掲げられます。垂れ幕の場合は、天井がそれほど高くない会場ではあらかじめ設けられたレールなどから直接吊り下げることもあります。
この2つの他に、幔幕と呼ばれるものも時々使われます。幔幕はもともと屋外での式典で会場を囲ったりするのに使われていましたが、展示会会場ではオープンタイプのブースで仕切り壁の代わりに張られることがあります。
オリジナルである必要があるかどうかは内容による
東京の展示会ブースでオリジナル幕は必要かどうかという問いに対する答えは、極めてシンプルです。それは、アピールしたいものが何であるかによる、というものです。
自社の企業名や商品名などをたくさんの人に知ってもらいたいという場合は、当然ながら既製品では用が足りません。「何月何日発売」など、特定の情報を告知したい時も同様です。こうした場合は、オリジナル幕の使用が必須となります。
一方、既製品を使っても十分にアピールできる内容であれば、必ずしもオリジナルにこだわる必要はありません。たとえばフード関連の展示会で「ラーメン」「アイスクリーム」などの品目を知らせたいのであれば、安価で購入できる既製品が簡単に見つかります。「実演販売中」などといった一般的な文言の場合も同様です。
ただ、こうした既製品は他の出展者も同じものを使用する可能性があるため、結果的に目立たなくなってしまうかも知れません。それを避けるには、文言は既製のものを使うが字体や色遣いにオリジナリティを出す、などの工夫をすれば、個性を際立たせることができます。
オリジナル幕を製作する時の注意点
最後に、オリジナル幕を製作する際に注意すべきポイントを1つ挙げておきます。それは、実際に会場で使用する時のイメージを明確にしたうえでデザインを考える必要があるということです。
机上やコンピュータの画面上で入念にデザインされたものでも、完成品になるとしばしば印象が大きく変わります。文字が想定していたよりも小さかったり、色が地味に感じられたりすることがよくあります。
こうした印象は、会場の広さや照明の具合によってもさらに変わります。東京では屋外の展示会というのはそれほど多くありませんが、たとえ屋内会場でも自然光が入るか入らないかで発色が変化することもあります。
こうしたことから、オリジナル幕を製作する時はまず原寸大の試作品を作り、事前に会場に持ち込んで見え具合を試してからデザインを再チェックするのがおすすめです。展示会ブースの内部で使用する時は、ブース製作業者のモデルルームを使わせてもらうと具体的なシミュレーションができます。
東京で利用できる幕の製作業者は相当数にのぼり、その中には展示会用のオリジナル幕の製作に豊富な実績のあるところも少なくありません。どのようなデザインがいいか迷った時は、製作業者に相談してみるというのも1つの手です。