展示会でのアンケートはどのような質問がいい？

東京で展示会を開くとなったら、かなりの人数の来場が予想されます。このときに、来場してくれたお客様にアンケートを回答して欲しいと考えてはいるものの、具体的にどういう内容にしたら良いのか迷うという人もいるでしょう。そこで、展示会のアンケートについて詳しく解説します。

なぜ展示会でアンケートが必要なのか

展示会でなぜアンケートをとる理由があるのかと疑問に感じる人もいるでしょう。ですがアンケートは営業において欠かせない材料になるのです。展示会で名刺を交換した人すべてが見込み客になるのかというと、そうではありません。たとえば、名刺を交換した人が商品やサービスに対して必要性を感じていなければ、営業をしても、購入には至らない可能性があります。

アンケートをとるのは、どれぐらい商品やサービスに対して関心があり、購入を検討してくれそうかどうかを見分けるためなのです。展示会を開くときには、来場者の本音が聞き出せるような内容にすると良いでしょう。

また、アンケートをとる理由は、顧客の優先順位を決めるためでもあります。来場した人数が多い場合、どこからアプローチをしたら良いのか迷うところです。ですが、アンケートをとっておくと、どこから先にアプローチをするべきか判断がしやすくなるのです。内容によっては、企業の課題に気がつくヒントにもなるので、積極的におこなうことが必要です。

来場者の気持ちになることが大切

具体的にどのようなアンケートが良いのかというと、来場者の立場になって考えてみると分かりやすいでしょう。展示会ブースでは、さまざまな企業が出展しています。とる方としては、いろんなことを聞きたいと考えますが、いろんなブースを回る来場者としては、長時間かかるようだとうんざりしてしまい、答えることも面倒になってしまう可能性があります。

まずは、回答をする立場になって、どれぐらいの項目なら答えやすいかを考えます。そして、必ず聞きたいことをピックアップして、項目を作っておくと良いでしょう。また、その内容にも気を付けなくてはいけません。単に思ったことをそのまま書いて欲しいというだけでは、何を書いたら良いのかわからなくなってしまいます。できるだけ選択式にして、回答者がスムーズに答えやすくすることも大切です。

アンケートで差別化を図ることが必要

来場者は、他の企業のブースでも求められることでしょう。ですが、どれもこれも同じ内容だと、回答者も疲れてしまいます。効果的と考えられているBENT条件ですが、このことも他の企業がおこなっているところが多いでしょう。BENT条件というのは、B（予算）、A（決裁権）、N（必要性）、T（導入時期）についての内容ですが、あまりに露骨な質問をすると、回答者としては答えにくいものです。

そこで、来場者の意表を突くような質問を先にして、回答者の興味を引くことが大切です。それから、BENTに関する質問へと誘導すると、スムーズに答えやすくなります。最初にインパクトがある質問をして、他との差別化を図るためには、自ら他の企業に答えることも大切です。他の企業がどのような質問をしているのかを知れば、自社に足りないものや、改善する場所が見つかりやすいです。

展示会でアンケートをおこなうことは、見込み客に繋がる大切な手法です。おこなうときには、来場者が煩わしいと感じない内容や項目の数に気を使うことが大切です。まず、仮のアンケートを作成して、客観的に判断してもらうことも、良いアンケートを作成するためには効果的です。大切なのは、聞きたいことではなく、回答しやすいかどうかということです。

そして、渡すときには、一言添えることも大切です。なぜかというと、来場者がきちんと答えてくれるかどうかは、渡すときの印象も大きく関係しているからです。